田舎・山間部でおすすめのポケット型WiFiはこれだ|失敗しないための知識や選び方

田舎・山間部でおすすめのポケットWiFiはこれだ|失敗しないための知識や選び方

田舎(特に山間部)で満足に利用できるポケット型WiFiはプラチナバンドLTEが使えるものに尽きます。

そしてプラチナバンドLTEが利用できて、田舎・山間部でも圏外になりづらいポケット型WiFiは「クラウドSIM」「SoftBankSIM」「docomoSIM」を利用したポケット型WiFiです。

この3種類のポケット型WiFiの中でも、おすすめなのはクラウドSIMで今最も使い勝手がよく経済的です。

この記事では、田舎・山間部でプラチナバンドが使えるほうが良い理由やポケット型WiFiの種類による違いを解説し、徹底的に比較をしておすすめをご紹介させていただきます。

この記事の監修者
瀬戸根(セト・せっちゃん)

瀬戸根 弘宜
ネット回線アドバイザー,WiMAXマスター

神戸新聞社が認めるネット回線アドバイザーであり株式会社LIFEFiTの代表取締役。利用ユーザーのことを第一に考えた、本来あるべきインターネット回線の選び方を提唱。
監修者プロフィール(マイベストプロ)

瀬戸根

まず最初にさくっとおすすめを紹介します。

田舎・山間部におすすめのポケット型WiFi

おすすめのポケット型WiFiは利用するデータ容量ごとに違います。

4種類のおすすめをカンタンにご紹介します。

データ容量クラウドSIM
データ使用量が
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ここからは、なぜクラウドSIMがおすすめなのか、どんなポケット型WiFiが快適に使えるのかを詳しく解説していきます。

この記事の目次

田舎・山間部はプラチナバンドLTEが使えるポケット型WiFiが良い

プラチナバンドLTEはモバイル回線の中で最も障害物に強く・遠くまで飛ぶ回線で対応エリアが最も広いからです。

プラチナバンドが対応エリア最大である理由は2つあります。

  • 回線周波数の特性(超重要)
  • 田舎の基地局の設置上限

田舎・山間部に最適なポケット型WiFiを見つける上で、最も重要な事前知識なのでできる限り分かりやすく、そして簡潔に解説します。

理由1:プラチナバンドの回線周波数が最も田舎に適している

ポケット型WiFiで利用されているモバイル回線は端的に電波で、電波には周波数があります。

4G回線だと700MHz~3.5GHzの周波数が使われて居ますが、その中でもプラチナバンドは700~900MHzの通信用低周波回線で障害物に強く遠くまで飛びやすいです。

低周波と高周波の電波の違い
転載:ポケット型WiFi比較のクラウェブ

回線周波数が変われば「電波の伝わり方」「送受信できる情報量」の2つに大きく差ができ、最終的に距離による減損率に差が出てきます。そして、低周波回線であるプラチナバンド、最も遠くまで飛ばせるモバイル回線になっています。

回線周波数による違いは以下の通りです。

高周波
(1.7GHz~3.5GHz)
低周波
(700MHz~1.5GHz)
電波の伝わり方直進的回り込む
送受信できる情報量多い少ない
距離による減損率多い少ない
周波数による違い

高周波は、一度に送受信できるデータ容量は増えるが、直線的な動きしかできなくなり、空気中の塵・水分、木や山などの障害物に吸収されやすく、遠くまで飛びづらい特性があります。

逆に、低周波は一度に送受信できるデータ容量は少ないけど、回り込むような電波の伝わり方をするので、障害物による影響を受けづらく、高周波に比べて遠くまで飛びやすい特性を持っています。

現実でもこんな経験ないですか?低音は隣の部屋まで響くけど、高音は隣の部屋まで聞こえない。実はこれも似たようなものです。

回線周波数による違いをさらに詳しく知りたい場合は下記を御覧ください。
総務省「周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴」

理由2:田舎・山間部は基地局設置にあまり予算を掛けれない

プラチナバンドの基地局は1つで広範囲をカバーできます。

逆に、障害物に弱くて遠くまで届かない高周波回線の基地局を設置しようとすると、プラチナバンドの基地局1つ分と同じエリアをカバーしようと思ったら、3~5つの基地局が必要になるケースも考えられます。

結果的に、田舎・山間部では地域生産性も考慮して、どれだけ効率よくエリアを広げられるかを意識する必要があるので、プラチナバンドしか対応していないエリアが多いのです。

プラチナバンドが使えるポケット型WiFiは3種類が基本

それぞれのポケット型WiFiで対応している通信回線、プラチナバンドの対応状況をまずご覧ください。

プラチナバンド対応メイン回線
(周波数)
WiMAX+5G
※プラスエリアモード使用時のみ
WiMAX2+(2.5GHz)
au4GLTE(1.7~2.1GHz)
au5G(2.1GHz/3.5~4.0GHz)
クラウドSIM各社LTEが使える
au/docomo/softbank
(700~2.1GHz)
docomoSIMdocomoLTE
(700~2.1GHz)
SoftBankSIMsoftbankLTE
(900~2.1GHz)
ワイモバイル
※使うと月7GB制限になる
AXGP(2.5GHz)

プラチナバンドがしっかりと使えるポケット型WiFiは、クラウドSIM・docomoSIM・SoftBankSIMの3つということです。

WiMAXとワイモバイルはメイン回線が2.5GHz帯で、田舎・山間部だと圏外になる場所も割とあり、またプラチナバンドを使えるオプションがあるものの、1ヶ月に利用できるデータ容量に制限がかかってしまいます。

瀬戸根

ポケット型WiFiを使うなら、たくさんデータ容量を使えるほうがいいですよね!
WiMAXとワイモバイルは、プラチナバンド回線を使うと、データ容量制限が厳しくなるので除外しました。

田舎・山間部だとWiMAXは本当に繋がらない?

結論からお伝えすると「実はWiMAXでも割と繋がる」といえます。

市区町村レベルでいえば、村なら繋がりますが、村を外れると圏外になります。

瀬戸根

年4回程、鳥取県の山側に行きますが、WiMAXはバリバリ3本入って快適に使える場所が多いです。

実際にWiMAXの対応エリア表と実際の場所と照らし合わせてみました。

鳥取県の田舎でWiMAXエリア内の場所
鳥取県八頭郡八頭町の丹比駅周辺

日本中の田舎でよく見る、いわゆる田舎村です。周辺の村も合わせて1000人行くかどうかの場所です。

こんな場所でもWiMAXはしっかりと入ります。

瀬戸根

奥さんの実家がこの辺りなので、里帰りの時にWiMAXを使って子どもたちに動画を見せていますが、全く止まることはありません。

よっくん

WiMAXって田舎でも割と繋がるんですね!

瀬戸根

そうなんです!ほんとは全然問題無いレベルでつかえますよ!
ちなみに、クラウドSIMのほうが繋がるエリアは広いけど、ちょっと遅くなりやすい印象です。
個人的にはWiMAXのほうが快適な速度で使いやすいですね。

参考程度に鳥取県と兵庫県との境近くにある田舎のデータですが、日本中の田舎で何度も使っていますが、大抵の場所では繋がるので圏外で困った記憶はあまりありません。

ただ、山間部のキャンプ上やドライブ中などで、山に差し掛かると圏外になることはあるので、ナビにWi-Fiを使いたいと考えている人には圏外で使いづらいかと思います。

実際のとこ、人が住んでいるような場所で、秘境でもなければ割と繋がるので、WiMAXでも問題なく利用できる場所であれば、通信速度の速さからWiMAXを選ぶ人は割と多いです。

その理由は実際の通信速度を見ていただければわかるかと思います。

実際のWiMAXとクラウドSIMの通信速度
WiMAXとクラウドSIMの通信速度の違い
WiMAXとクラウドSIMの実際の通信速度
左:クラウドSIM(EX WiFi CLOUD)
中:クラウドSIM(ゼウスWiFi)
右:WiMAX(GMOとくとくBB)

圧倒的にWiMAXのほうが通信速度が速いです。

ただ、WiMAXは通信品質そのものはいいですが、田舎・山間部で使うことを想定した場合、プラチナバンドLTEが使えるポケット型WiFiと比べて圏外で使えない場所も多いので、おすすめとは言いづらいわけです。

これらの理由から、安心安全という観点を踏まえて、WiMAXのことはここだけに留めておきたいと思います。

WiMAX対応エリアを調べる

WiMAXを検討されている方は、ご自身の使われている場所がエリア対応しているのかを事前にチェックされることをおすすめします。

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